60年の伝統にイノベーション
60年の伝統にイノベーション
2022年のイギリスツーリング選手権(BTCC)では、ツーリングカーのメジャーレースとしては世界初となる、ハイブリッドシステムの導入が予定されています。ハイブリッド化により、状況に応じて電力を活用して内燃エンジン(ICE)のパフォーマンスを引き上げることができるようになります。この「戦術的パワーアップ」の課題を受けて、Delta Motorsport社は、Cosworth Electronics社の支援のもとに、超軽量かつ高性能なバッテリパックの設計に臨みました。
Customer challenge
技術的な課題
小型かつ軽量な部品の選択
信頼性
高速な過渡応答
48Vを供給する小型電源
48Vを供給する小型電源
リチウムイオンベースの新しい48Vバッテリパックには、革新的なインテリジェント電力管理機能や、高電力密度のDC-DCコンバータ、制御システムが搭載され、インバータ/モータシステムへ電力を供給するとともに、システム側から回生電力を回収します。また、高電力密度のコンバータにより、車両のすべての電子回路やデバイスへ給電します。バッテリに高い電力密度と高度な電力管理機能を組み込んだことで、オルタネータが不要となり、軽量化に加えて、性能と信頼性の向上が実現しました。
Vicorの利点
Vicorの利点
高電力密度
モジュール型
信頼性
The solution
この新しいDC-DCコンバータ電源システムには、ChiP型パッケージの電源モジュールであるVicorのDCM3623 絶縁型DC-DCコンバータが4つ搭載されており、バッテリパックの電圧を13.8Vに安定化して最大92Aを供給できます。電源モジュールは小型・薄型であり、バッテリセル間に設けられる微細な穴をあけた冷却プレートに直接熱結合させて組み込むことができるため、電力を制限することなく小型化ができます。Vicorの電源モジュールは、バッテリパックの初期テストで優れた性能を発揮し、定格出力を下げる必要性はなく、電圧が低下することもありませんでした。Delta Motorsport社は、バックアップ用電源にもVicorの電源モジュールを採用しています。バッテリパックの電子回路は、60W出力で小型 PI3105 絶縁型DC-DCコンバータにより給電されるため、安全システムは車両の電源から切り離されても移動をつづけます。
電力供給ネットワーク (PDN)
関連製品
入力電圧: 9 – 420V
出力電圧: 3.3, 5, 12, 13.8, 15, 24, 28, 36, 48V
出力電力: 最大1300W
効率: 最大96%
24.8 x 22.8 x 7.21mm 他
Input voltage: 8-60V
Output voltage: 10-54V
Output current: Max 150W (continuous)
Efficiency: 98% or higher
10.5 x 14.5 x 3.05mm