ワイヤレス接続の安定化
ワイヤレス接続の安定化
車で移動中にインターネットにアクセスしているときに、通信が途絶えるととても困ります。メッセージのやりとりにも、音楽や動画のストリーミングにも、ネットワーク接続の速度が速いことと帯域幅が広いことは重要です。Phasor社のミッションは、ネットワーク接続の問題を解決し、航空、海事、陸上移動、防衛などのアプリケーションで信頼性の高い衛星通信を実現することです。
信頼性の高いモバイル衛星通信を実現するためには、送受信を担うアンテナとASICが性能を発揮できるように、電流密度が高く低ノイズの給電ソリューションを組込む必要があります。そして、このソリューションは、将来の、ASICの低電圧化、高速の過渡応答、プリント板の小型化、給電システムの効率向上という課題に対応することが求められます。
技術的な課題
技術的な課題
高電力密度
薄型形状
熱管理
低電圧・大電力供給
低電圧・大電力供給
Phasor社のアンテナには、低電圧・大電流をASICに給電するという課題があり、Vicorは電源電圧48Vを直接1.5Vに変換して、65Aまたは80Aの大電流給電ソリューションを提供しました。冷却ファンを設置するスペースはありませんでしたが、電源モジュールの効率が高いため、伝導冷却の採用ができました。さらに、Vicorの電圧変換比固定コンバータ (VTM) は共振コンバータであるため、ハードスイッチのコンバータと比較して、ノイズが非常に小さくなります。
Vicorの特長
Vicorの特長
高電力密度
高効率
高いスケーラビリティ
The solution
VicorのFactorized Power Architecture(FPA)技術は、電圧調整と電圧変換・絶縁機能を別々のコンバータに分割することで、各機能の最適化(高効率なレギュレータと、電力密度が高い低電圧・大電流変換のための電圧比固定コンバータ)を実現しています。
FPA技術は、電圧調整機能のコンバータ(PRM™)とカレントマルチプライヤと呼ばれる電圧変換比固定のコンバータ(VTM™)の2つで構成します。PRMは昇降圧レギュレータであり、安定化されていない入力電源を安定化し出力(ファクトライズド・バス)します。このバス電圧は複数のVTMに供給されて、各々のVTMによって必要な電圧に変換・絶縁されます。このようにして、PRM-VTMのチップセットにより、レギュレーション機能をもつ絶縁型DC-DCコンバータの機能が構成されます。
電力供給ネットワーク(PDN)
関連製品
入力電圧: 48V (36 – 75V)
出力電圧: 48V (5 – 55V)
出力電流: 最大600W
効率: 最大97%
22.0 x 16.5 x 6.73mm 他